揉める相続,揉めない相続

今朝のNHK「あさイチ」でも特集をしていた「相続問題」。

 

「うちには大した財産がないから相続問題なんて関係ない。」

「我が子が,遺産相続で揉めるはずがない。」と,

多くの方々が,相続問題は,どこかお金持ちの遠い未来の話と思っていることが多いようです。

しかし,現在家庭裁判所に申し立てられる遺産分割調停は,年々増加の一途をたどり,その中には,遺産が5000万円以下の,一概に「遺産が多いから」とはいえないケースも多いようです。

「大した財産しかないから。」と対策を立てないでいると,いざ相続が起こった時,相続人間で平等に分けることが難しくなり問題が起きやすかったり,最近では親戚や兄弟間の付き合いが希薄となり,相続の時に上手くコミュニケーションがとれないなど,様々な要因が考えられます。

 

その中でも,特に揉めやすい相続が以下のケースです。

① 遺産が不動産しかなく,相続人の一人がその不動産に居住している

② 親の事業を手伝ったり介護をしていた家族がいる

③ 兄弟の一人だけが親から大きな生前贈与を受けている

④ 相続人である兄弟間の付き合いが疎遠

⑤ 子供がいない夫婦

⑥ 親が事業をしており借金がある

 

①のケースは,遺産を「平等」に分けることが難しく,相続人の一人が不動産に住み続ける場合には,他の相続人に代償金を払ったり,不動産を売却したりする必要が出てくるなど,調整が難しいケースといえます。

②~④のケースは,相続人間に激しい感情の対立があったり,素直に「平等」に分けることが難しいケースといえ,事案に沿った調整が必要となります。

⑤のケースは,相続人に夫(妻)の親や兄弟が登場することになり,夫婦で築いた財産が,夫(妻)側の親兄弟に渡ってしまうおそれがあります。

⑥のケースは,場合によっては相続放棄により相続をしない選択が必要です。

 

これらのケースは,事前に遺言を残すことでトラブルを未然に防ぐことが可能です。また,いざ相続問題が起きた場合には,早期に弁護士などの専門家に相談し,対応を協議する方がよいでしょう。

 

いずれにしても,一人で悩まないことが,解決への近道です。